中生代白亜紀(約1億4500万年前〜)に形成され、礫、砂、シルトの河成堆積物を母材としています。モンモリロナイト粘土を含む褐色の表層の下には耕作によって出来た硬い耕盤層があり、下層は水はけが良く全体的に褐色を呈しています。
田高地区は標高が低く肥沃な土地で、その土地は広く平らで太陽の光を遮るものがありません。また北西に山があり西日を遮るため米の生育にとって重要な昼夜の寒暖差が生まれます。
その昔、文字通り田圃の価値が高い地区だったため、この名前になったと言われています。
加古川が氾濫して形成された土壌で粘土質と砂が適度なバランスを保っており、米に栄養が凝縮するため、生み出される日本酒は力強く凝縮感のある味わいが特徴となります。
テロワール・ヴィンテージを表現する新たな日本酒

黒田庄町田圃
日本国内のみならず、パリの三ツ星レストランでも高い人気を博す日本酒「九平次」。その九平次が新たに生み出すのが、自社米栽培の集大成を表現し、"ドメーヌスタイル"をコンセプトにした日本酒ブランド「㊈久野九平治本店」です。「田高」「福地」「門柳」の3銘柄は、兵庫県・黒田庄のテロワールと、各ヴィンテージの個性を反映した新たなスタイルの日本酒で、貴方を日本酒の新境地へ誘います。
時間
ランチ 11:30~14:30
ディナー 17:00~21:30(LO 20:30)
料金
60ml × 3杯 ¥4,800
※サービス料別

黒田庄町田高
色調は淡く美しい翡翠色。フレッシュな柑橘や青リンゴ、ディルやアネットのようなハーブの香りが中心となり非常に爽やかな印象。
グラスを回すと米由来のミネラルの香りが立ち上がってきます。
香り同様に味わいも非常に爽やかでフレッシュな印象を感じ取れます。
味わいの特徴である凛とした酸はとても上品で、米由来の旨みとのバランスが素晴らしい。
清々しい酸は余韻に向かって味わいを引き締めスレンダーな印象を与えます。

黒田庄町門柳
色調はボタニカル、白桃やラ・フランス、鈴蘭の香りが穏やかに立ち上がり、グラスを回すとその土地が思い浮かぶようなニュアンスやムスク香を感じさせます。
そこにクリームチーズの香りが加わり複雑性が高くエレガント。
フレッシュな酸味、米の旨み、ミネラルを伴った心地よい苦味のバランスが素晴らしいミディアムからフルボディの味わいはビロードのようなテクスチャーと共に、その余韻は長くテロワールを連想させます。
そしてなぜか懐かしさも感じさせます。

黒田庄町福地
かすかな黄緑のトーンが印象的な輝きのあるクリスタル。
グラスに鼻を近づけるとクリーミーかつ華やかな香りがフレッシュなメロンや白桃の香りを包み込むように感じられます。
空気に触れるとスモーキーなミネラルやクリームに加え、マッシュルームの香りがより立ち上がりふくよかな印象。
口に含むとフレッシュかつ柔らかい酸味が口中を支配し、溶け込んだアルコールの風味と米の旨みのコンビネーションが麗かな印象を与えます。
余韻には滑らかなテクスチャーと共にフルーツの風味を感じ、より深い味わいを緻密に表現しています。