豊臣御膳~栄華の軌跡~

2026/6/2(火)~8/30(日)

季処 一心

季処 一心

秀吉の出世街道をなぞる、至福のディナー。

 美食家としても知られた天下人・秀吉。本御膳では、一品ごとに生涯をコンセプトにメニューを構成しました。

期間

2026/6/2(火)~8/30(日)
※月曜日定休(祝日・振替休日の場合は営業)

時間

17:00~21:00(LO 20:30)

料金

¥8,800
※サービス料別

メニュー

先付け

鱧皮煮凝り ー天下の原点ー
尾張の貧しい農民からスタートした秀吉が夢見た世界を高級食材の鱧で表現。
冷えた信長の草履を懐で温めた逸話のように、人の心を温める「出汁(人たらしの才能)」がこの頃からじわじわと染み渡っています。

一膳

鮪 鱧湯引き あおり烏賊 ー織田家の新星ー
織田信長という激しい気性の主君に仕え、動き回る鮪ように出世街道を駆け上がる時期です。「墨俣一夜城」や「金ヶ崎の退き口」など、誰も真似できない鮮やかな包丁さばき(知略)で、織田家の中で唯一無二の存在感を放ちます。

甘鯛翁焼き ー中国大返しー
毛利軍を水攻めにしている最中、信長が倒れた報せが入ります。そこから嵐のようなスピードで京都へ引き返した「中国大返し」を、一気の強火で焼き上げる料理に例えました。明智光秀を討ち、一気に主役の座をかっさらいます。

小蛸土佐煮 ー天下統一への執念ー
秀吉の天下統一への足がかりとなった「四国征伐(長宗我部氏の降伏)」を、土佐の鰹出汁をきかせた「土佐煮」で表現しました。大名たちの領地を次々と自分の懐へ巻き込んでいく秀吉の政治手腕は、まさに一度掴んだら離さない「蛸の吸盤」そのもの。並み居る名門大名たちを泥臭く、しかし完璧に手玉に取っていく様子に重なります。

蓬笹包み ー深き親心と醍醐の春ー
天下を統一(小蛸の土佐煮)した秀吉が、晩年に最も愛し、執着したのが息子の「秀頼」でした。我が子を愛おしく笹の葉で包み込むような親心が表現されています。また、秀吉が最晩年に開いた歴史上最も華やかな宴「醍醐の花見」のように、一瞬の春の香りを解き放つ一品です。

もずく酢 ー夢のまた夢ー
秀吉の最後の野望であり、豊臣家没落の引き金ともなった「朝鮮出兵(文禄・慶長の役)」を、海を渡るイメージの「もずく(海藻)」で表現しました。
酸いも甘いも噛み分けた天下人が、最後に味わったのは、思い通りにならない焦燥感という「強い酸味」。すべてを飲み込み、喉越しとともに静かに消えていくもずく酢の後味は、まさに秀吉の辞世の句である「難波のことも 夢のまた夢」そのものです。

二膳

大阪城 ー難波の太閤ー
・太閤石焼き御飯
  麦御飯  鯛松皮造り  豆味噌  色紙葱
  花弁百合根 菊花  ぶぶあられ  刻みのり  生姜
・鯛極み出汁
・守口大根漬け 山牛蒡漬け
熱した石焼きで天下統一の揺るぎない礎を表現。秀吉のルーツである「麦御飯」に、鯛の松皮造りや菊花を華やかにあしらいました。仕上げに注ぐ「鯛極み出汁」は、天下の富が浪速へ流れ込む勢いそのもの。大阪名産の守口大根漬けとともに、太閤の郷土愛をご堪能ください。

水菓子

醍醐の宴  ・抹茶わらび餅 ー侘び寂びの終幕ー
秀吉の生涯の集大成。千利休と共に大成させた「茶の湯」の精神と、晩年の「新緑を吹き抜ける夏風」に見られる究極の風流を表現しています。抹茶の深い緑は静寂を、わらび餅の食感は移ろいゆく時の儚さを象徴し、天下人が最後に辿り着いた「侘び・寂び」の世界を締めくくりの一皿に込めました。