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TOKYO STAY STORY vol.4 竹村良訓TOKYO STAY STORY vol.4 竹村良訓
TOKYO STAY STORY vol.4
竹村良訓

第一線で活躍するゲストとともに、ホテルニューオータニの魅力をお届けする「Tokyo Stay Story」。第四回目に登場するのは、一点ものの陶芸作品のつくり手として注目を浴びながら、文化財修復技術者としても活躍している、陶芸家・修復家の竹村良訓さん。型にはまらない作風とカラフルな釉薬づかいが特徴的な竹村さんの作品は、どのような視点から生み出されているのでしょうか。オンとオフの曖昧な境界線の中に、その答えは秘められていました。

今回のお部屋は、日本庭園を一望できる「エグゼクティブハウス 禅」のデラックスルーム。50㎡のモノトーンを基調とした空間は、“侘び・寂び”をテーマにしたシックなインテリアで統一。バスルームからお部屋を通して大きく広がった窓からの外の景色をお楽しみにいただけるゆとりのデラックス。ウォークインクローゼットを備えているので長期滞在におすすめです。大きな窓ガラスの向こう側に広がる美しい緑に癒されながら、ゆったりとおひとりの時間をくつろぎたい方や、クリエイティブ制作に集中したいアーティストの方にもおすすめのお部屋です。

【DAY1】 16:00

チェックイン

チェックイン

夕方からチェックインし、ホテルでの凝縮した時間を有意義に使いたいという竹村さん。まずはエグゼクティブラウンジに向かい、軽くシャンパンを傾けながら、スタッフの案内を受けて優雅にチェックイン。
「到着してすぐに部屋に向かうのではなく、こういった場所で一息入れつつ、チェックインできるのは、ワンランク上のおもてなしを受けているようで、とても気持ちがいいですね」
エグゼクティブラウンジでは、宿泊中に6回ものフードプレゼンテーションがあることをスタッフが伝えると、非常に驚いたご様子。
「それはうれしいサービスですね。館内で誰にも会わずに過ごしていても、時間帯によってちょっとお茶や軽食をとりに来るだけで気分を変えられますから。宿泊するお部屋からも遠くない距離なので、お年を召した方もよろこばれるのではないでしょうか」

エグゼクティブラウンジ

エグゼクティブラウンジ

エグゼクティブハウス 禅にご宿泊のお客さまは“エグゼクティブラウンジ”をご利用いただけます。1日6回の珠玉のフードプレゼンテーションのほか、チェックイン・チェックアウトのご案内や専任スタッフがあらゆるご相談を承ります。

【DAY1】 16:30

エグゼクティブ デラックスルームへ

エグゼクティブ デラックス

エグゼクティブラウンジで一息ついたあとは、早速、本日宿泊するお部屋エグゼクティブ デラックスルームへ。落ち着いたモダンジャパニーズの空間と、大きな窓の外に広がる日本庭園の緑が、すぐに竹村さんを魅了したようです。

「とても心落ち着く空間ですね。ホテルに泊まる時も、僕はやることが日常と変わらないんです。今日もメモ帳や画集、お気に入りの本などを持ってきたので、いつもアトリエでやっているように、ここでアイデアをアウトプットしたり、好きな本を読んだりしようと思います」

夏目漱石

今回持参した小説は、2冊の夏目漱石の作品集。和をモチーフにした内装と窓の外に広がる深い歴史を持つ日本庭園に、妙にマッチしている。

「これは10年以上ずっと読んでいる本ですね。何度も読んでいて内容も覚えているんだけれど、この世界観の気分にまた浸りたくなる。オンオフの自己流のルーティーンみたいなものがあって、場所が変わっても自分が好きなものを楽しみ、ゆるやかな時間の流れを感じることで、豊かさを味わうのが好きなんです」

Capri

秋の連泊宿泊プラン
「Zen Discovery Stay」

エグゼクティブハウス 禅の魅力をたっぷり堪能できる連泊宿泊プランです。1万坪の日本庭園や都内最大級の会員制スパなど、ホテルニューオータニが誇るさまざまな施設をご活用いただきながら、館内の対象レストランでお使いいただけるダイニング・クレジット特典をお付けいたします。
泊数に応じ、ダイニング・クレジットを増額するキャンペーンも実施中です。

【DAY1】 19:00

トレーダーヴィックス 東京でディナー

トレーダーヴィックス

ディナーは気分をガラリと変えて、エキゾチックなレストラン「トレーダーヴィックス 東京」へ。本格的なポリネシアンの装飾品に囲まれた空間で戴くオリジナルカクテルやお料理は私たちを日々の日常からアイランドへ誘い出してくれます。
魔法の薪釜で仕上げたスペアリブは絶品。特製ポークスペアリブやビーフチョーチョーをオーダーして、ラムベースのトロピカルカクテルでトレーダーヴィックスのシグニチャーカクテルである「マイタイ」とともにいただきます。

「室内のレストランなのにまるで屋外でキャンプしているような気分にさせてくれるレストランですね。ハラミ肉串を自分で火であぶって食べたりすることも、非日常的で楽しいです」

特製ポークスペアリブ

食事中も常に店内をじっくりと見渡す竹村さん。内装に使われている大木や小物が気になるようです。

「スタッフの方に聞いたところ、現地から運んできた大木なんだそうです。道理でリアルなわけですよね。こういったこだわりが一層、リゾート感を引き上げているのだと思います。普段、あまり遠出をしないタイプなので、ホテル内でこんな気分を味わえるのはうれしいですね」

マイタイ
トレーダーヴィックス 東京

インターナショナル料理
トレーダーヴィックス 東京

パプアニューギニアや、ポリネシアなどの本格的な工芸品に囲まれ、オリジナルカクテルを味わい、世界中のめずらしい料理を頬張りながら、私たちと一緒に日常から抜け出してみませんか?

【DAY2】 9:30

ガーデンラウンジ
ブレックファースト

Bar Capriで大人のひととき

いつもより少し遅めの起床。向かった先はガーデンラウンジ。窓際の席をチョイスした竹村さんの目線は、やはり、大きなガラスの向こう側に広がる緑に向けられていました。

「宿泊したお部屋から見える日本庭園もすばらしかったですが、ここから眺める緑もまた、風情があって素晴らしいです。いいなと思う景色は、じっくり見てしまいますね。特に色には注目します。僕の作品は釉薬を2色とか3色使って、色が掛け合わせてあったり、混じっていたりするんですけれど、電車に乗っても看板の色の組み合わせに目が行ったり、雑誌やインスタグラムを見るときもそうですね。色って単体では存在しないので、他の色との重なり方が、いつも気になってしまいます」

アメリカンのシンプルなブレックファーストをいただきながら、時々、新聞に目を通し、ゆっくりと食事をする竹村さん。普段、朝食は和食派なので、パンやコーヒーをいただくのは珍しいことのようです。

「僕にとってコーヒーは“外“の印象なんです。いつも家ではお茶ばかり飲んでいるから(笑)。コーヒーとパンがあるだけで、旅行しているみたいな気分になります。とても単純ですよね」

※新型コロナウイルス感染症対策により、ビュッフェ形式での朝食のご提供を休止しております。

ガーデンラウンジ

ティー&カクテル
ガーデンラウンジ

四季折々の美しい日本庭園を一望するホテルニューオータニならではのラウンジ。グランシェフ中島眞介がその鋭い感性と豊かな発想で創り上げるホームメイドスイーツや、バラエティ豊かなお料理をお楽しみください。

【DAY2】 12:30

大観苑
ランチ

大観苑

朝食後は日本庭園を散策。部屋の窓から見えていた、少し高台になっている小さな森が気になって足を向けてみると、古い茶室や、焼き窯を見つけたようです。

「ホテルの中にこんなに豊かな緑があって、その中に茶室や窯まであることに、本当に驚きました。今ほとんど使われていないそうで、とてももったいないですね。この窯で焼いた器や酒器を使って、エグゼクティブラウンジでお客様に軽食やお酒をご提供したら、とても素敵だと思いました」

茶室、焼き窯

自分の好きなことに関しては、どこまでも想像力が広がっていく。竹村さんはランチに訪れた「大観苑」でも、そのシンプルな空間に合う色について、食事しながら考えていたようです。

「白を基調としたステキな空間だったので、チャイナアンティークみたいなものでもいいし、中国風ではなく少し違う雰囲気の形や色の器を置いても面白いな、などと空間を見ながらイメージを楽しんでいました。そして、ここのふかひれあんかけ豆乳麺は、おいしさが格段に違います! 食事するときに美しく食器を整えて並べてくださるところや、マスクケースが置いてあることなど、きめ細やかなホスピタリティも、さすがホテルニューオータニさんだな、と感激しました。今度は家族や友人たちと1泊して、一味違うステイも楽しみたいですね」

ふかひれ餡掛豆乳麺

竹村さんがランチに召し上がった「ふかひれあんかけ豆乳麺」は、ホテルオリジナルにブレンドした国産の雑穀米で作った麺を豆乳ベースのスープと合わせたヘルシーな一品。

大観苑

中国料理
大観苑

1964年の開店以来、多くの美食家に愛されてきた本格上海料理「大観苑」。料理長 黒岩利夫や、中国から招聘した料理人が“王道主義”を貫く本物の味をお届けします。

マスクとマスクケース、除菌スプレー

エグゼクティブハウス 禅では衛生面を考慮し、ご宿泊のお客様へレストランやエグゼクティブラウンジなどでマスクを外す際に使用していただくマスクとマスクケース、除菌スプレーをお部屋にご用意しております。

雰囲気の形や色の器

「今年はマグカップをたくさん作ろうと思っています。自分だけのお気に入りを見つけたり、プレゼントする誰かの顔を思い浮かべたりしながら、選んで貰えたら嬉しいです」

竹村良訓

竹村 良訓

1980年千葉県生まれ。陶芸家・修復家。
木工と漆芸を学びながら陶芸に出会う。文化財修復を修め、古陶芸の研究・復元制作も努めながら、漆芸技法の応用による、陶磁器・漆器修復にも携わった。現在は、陶芸家・修復家として活動する傍ら、2008年に開設した陶房「橙」で指導も行っている。

Photographer Sophie Isogai(KiKi inc.)
Writer SAYAKA TAKAHASHI

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